大学時代に英国の文学、歴史、文化を学んだが、その後の会社勤めの中では仕事柄、米国との繋がりが強く、ついぞ英国に足を向けることはなかった。
今般、一念発起して女房と二人で英国を1ヶ月かけて1周ドライブし、40年ぶりに念願の卒業旅行を果たすこととした。
期間は花の美しい5月21日から6月16日までの4週間、往復の航空券はネットで格安航空券を購入、レンタカーはあらかじめAVISを日本で予約しておいた。また、ロンドン到着当初の3日間のホテルは日本で予約していたが、レンタカーを借り地方にドライブに出た後は、大まかな日程だけ決め、ホテルはB&B(ベッド&ブレックファスト)やロッジをその時々見つけることにした。
2日間のロンドン観光後、オックスフォード、シェイクスピアゆかりのストラトフォード・アポン・エイボン、コッツウォルツ、バース、ストーン・ヘンジを見て、イギリス南海岸を廻り、ドーバーからケンブリッジ、ヨーク、ニューカッスル、エジンバラと北上し、ネス湖を経てグラスゴーに戻り、今度は湖水地方、ブロンテ姉妹のハワース、陶磁器のウエッジウッド、チェスターと南下し、ウェールズをぐるっと1周しブリストルからロンドンに戻るコースで、走行距離は約6000Kmである。
そろそろ観光シーズンが始まる時期でもあり、ホテルの予約無しは無謀ではなかったか。地図と首っ引きでナビを司る女房と二人、なんとしても安全運転を心がけねば。1ヶ月の間、体力は持つだろうか。何より途中で意見の違いから喧嘩をしないだろうか。物価高の英国で金は足りるだろうか。等々、様々の不安がよぎる。
英国ドライブ旅行での見聞と印象などの雑感を8回シリーズでまとめたのでお楽しみください。(続く)
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