全英オープンテニス(ウィンブルドン)が始まった。テニス大好き人間である小生にとって、英国のテニス事情の視察も今回のドライブの目的のひとつである。
テニス発祥の地であり、ウィンブルドンの連想から、イギリスには芝生のローン・コートが数多くあるものと思っていたが、見事に裏切られた。ロンドンの宿泊ホテルのそばに広い公園があり、テニスコートが5面あったものの、すべて荒い砂利をアスファルトで固めたハードコートであった。9時までは利用が無料であったため、早朝散歩のついでに女房とテニスで汗を流した。今回ぐるっと廻った中で、ローン・コートはオックスフォードのクライスト・チャーチ大学が保有する巨大な運動場の中に見つけたコートだけである。
話によると、英国でテニスはウィンブルドンの開催時期だけ盛り上がるがすぐに覚めてしまうマイナースポーツとのこと。英国のN01プレーヤーのヘンマンの実力不足も原因であろう。芝のスポーツでは、なんといってもサッカーが一番人気であり、どの町にも必ずある芝の広場では子供たちがサッカーに興じている。
それでもウィンブルドンの会場を一度覗いてみたいとの思いは強く、今回ウィンブルドン・テニス博物館入場の行き帰りに、センターコート、No1コート、その他の屋外コートを覗くことができた。1年間のうち、この時期の2週間だけ使用されるこの施設は、10日後に始まる大会に備え、花を植えたり、ペンキを塗り替えたり、最後の調整に余念がないようであった。それにしても、入退場の際のセキュリティーの厳しかったこと。駐車場に戻るため会場を横切る際にも、警備員がぴたりと張り付き、われわれの自由な見学を許してくれなかった。(続く)
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