一昨年春に体調を崩して医者に行ったところ、原因が良く判らないが、「酒は当分控えなさい」と告げられたので、ウイスキーを飲むことにしました。(後から考えたところ、酒とはアルコールのことだったようです)飲んでいるうちに好みも定着していって、半年後にはすっかりシングル・モルトに嵌っておりました。
世界の5大ウイスキーとは、“スコッチ”、“アイリッシュ”、”カナディアン“、”ジャパニーズ“それに”バーボン“ですが、私としては、”アイリッシュ“と”カナディアン“は好みではありません。最近は特にスコットランドのアイラ島産のヨード臭というかクレオソートのような癖のあるスコッチに凝っています。銘柄ではラフロイグ、カリラ、アードベック等です。こういうのを「アイラ熱に罹る」と言うそうです。
スコットランドの蒸留所では、鼠から原料の大麦を守るために猫を飼っており、“ウイスキー・キャット”と言われています。グレンタレット蒸留所で飼われていた“タウザー”は、1987年3月20日に死ぬまでの24年間に28,899匹の鼠を捕まえ、この猫は女王エリザベス2世と同じ誕生日であることから、1986年にタウザー名義で送られた女王へのバースディカードには、女王から「(人間の年令に換算して)タウザー、161歳の誕生日おめでとう」と記された返事が送られたということです。
バーボンでは“BLANTON’S”のキャップがケンタッキー・ダービのサラブレッドをモデルにしていて、キャップの下部に銘柄のBからSまでのアルファベットが1文字づつ割り当てられており、馬の走る姿もスタートからゴールまで8種類あります。私は未だ飲みかけも含めて6種類しか集っておりません。
このコレクションは時々補充しないと無くなってしまうところが玉に瑕であります。退職したら、石田さんのイギリス紀行を参考に、蒸留所ツアーに参加したいと考えております。
|