長野に来て早いもので9年たった。信大教育学部の4年間は、本当に人生の夏休みであった。
念願かなって小学校の教壇にたって5年。いろいろなことがあった。
地獄の釜の淵にたったこともあった。還暦を迎えて一つの区切りを感じている。今年度担任したのは、ピカピカの一年生。
4月1日に辞令を受けてびっくり。無我夢中で学校中を駆けずり回って、なんとか修業式(本校では終業式をこう呼ぶ)を迎えることができた。
毎日の宿題に音読を課した。「おならうた」のような愉快な詩から平家物語、論語、二宮尊徳や実語教などの古典を課した。あっという間に暗記してくる。早いときは、配り終わって、読んで聞かせたら、先生覚えたから聞いてくれ・・・と、くるから驚きだ。
来年は、また違う学校で、学級担任をする予定だ。離任式、子供達も突然の話で、もう涙、涙であった。保護者からも辞めないでと、泣かれる始末。翌朝一番で、学級役員が校長室に、なんとかしてと泣きついてきたとか。玄関先でも泣かれて困った由。
いつまで教壇に立てるか分からないが、できる限りの時間子供達といたいものだ。
朝、教室で「先生、あのね・・・」の声に取り囲まれる時は、本当に至福の極楽だ。
こんな人生送れるのも、東燃のおかげと感謝している。
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