1983年6月24日、我々TTECメンバー5名は、福島県小名浜港から新日鉄の 海上作業船「第2くろしお」(1万トン)に乗り込んだ。出鼻の台風回避のための、宮城県金華山沖 2週間停錨も含め、2ヶ月間に及ぶ船上生活が始まった。
この工事は、福島県沖合約40kmのガス・ステーションから東京電力・広野火力発電所に天然ガスを供給する為の海底パイプライン敷設プロジェクトで、エッソ石油開発の下、TTECは海底投入直前のパイプ溶接部の放射線フィルム判定などの品質管理を担当した。
昼夜分かたずの連続作業であり、二人一組の12時間ワッチとなった。
メンバーは、竹中康雄さん(リーダー、川工機技)、大石武治さん(和工保全)、後藤五三男さん(川工保技)、永井利矢さん(NSK工務)、藤坂(川工保技)、全員30代である(部署は当時)。
25年後の2008年10月21日、メンバー全員が横浜駅傍の中華料理店に集まった。特別参加の東倉康二さん(当時、川工保全部長)も交え、当時の話などで酒宴は大いに盛り上がった。
長い年月を経ても、顔を見れば直ぐに昔の感覚に戻るのは不思議である。痛飲の帰結?として、二次会のカラオケに歩を進めるのであった。
明日からも、人生ピークであろう「林住期」を楽しく過ごす各メンバーである。
尚、本盤城沖ガス田は太平洋側初の本格的海洋ガス田であり、1984年7月から2007年7月末までの23年間 生産操業し、累計生産量は約56億m3であった (帝国石油HPより)。
以上
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