加齢の進む中で気にかかるのは、やはり健康のことです。
私も東燃在社中の50歳代に生活習慣病を発症し現在に至っていますが、昨年12月厚生労働省から生活習慣病の一つである糖尿病の羅患者数がここ10年間に1.6倍予備軍を含めると2,210万人、国民4.7人に一人の割合で急増しており、高齢になるにつれて多くなることが指摘されています。
一方、最近の日本人男子の平均寿命は79歳といわれていますが、持病を持つ身の自分が、既にこのラインを通過しましたが、例え無病でなく2病、3病と羅病していても早目の異常の発見、治療を念頭に自己管理しながら特別重篤な病状もなく一般の健常者なみのQOL(クオリテイオブライフ=生活の質)を維持しながら暮らしています。
日頃、ボランテイアしている病院内の「療養友の会」の研修で講師の先生が治療のポイントになる字句として話されている「一無二少三多」、この言葉は特定の病気に限ったものでなく、広く日常の生活の中でも通用するものと思い紹介致しました。いくつかの項目に共感するようなものがありませんか?
即ち「一無」とは血管障害を防ぐための禁煙、「二少」とは酒害を防ぎ、腹八分目を保つ少酒少食、「三多」とは一日一万歩の多動、疲労とストレスを防ぐ多休と多くの人や物に接する多接です。この「三多」の一つに挙げられている多接ですが一般的な傾向として人は年をとるにつれて動きが鈍り、没交渉になり何もせずに家に閉じこもり勝ちになり易いので、努めて趣味や運動などを通じて多くの人や物に接触、コミニュケーションを計ることが高齢になる程大切であることを挙げています。
又、東大大学院教授 門脇孝先生は「三多」の中の多動に関連した話として人間は運動しないと年をとるだけで筋肉が減衰するとともに基礎代謝も減って来ます。その結果、食べた物自体が内臓脂肪になるような体質になっていくことを指摘し「動」の大切さを訴えています。急速に進む高齢化の対処法として一考してみては如何でしょうか。
以上
|