1873(明治5)年に宮古島上野村宮国沖で台風により座礁難破した独逸商船を村人が危険をかえりみず、荒れ狂う海にクリ舟を漕ぎ出し、乗組員を救出し、1ヶ月に亘って手厚い世話をした。
ドイツ皇帝ウィルヘルム1世は、上野村の人々の博愛心を讃え、宮古島に軍艦を派遣し、博愛記念碑を建てた。
この博愛記念碑とは別に、うえのドイツ文化村に1936(昭和11)年、遭難救助60周年を記念して「独逸商船遭難之碑」が建立された。
この美談をきっかけに、ドイツのシュターデ市と友好都市を結んだ。それと共に建設されたのがドイツ風のテーマパーク「うえのドイツ文化村」で、1996年にグランドオープンした。海辺にひときわ高くそびえるマルクスブルグ城を再現した博愛記念館、ベルリンの壁も展示されているキンダーハウス、ドイツの宮殿を思わせるホテル博愛パレス館等から成っている。
以上
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