氏 名
北村 公彦
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成21年3月16日
表 題

アンコール遺跡

本   文 

 
1)アンコール・トム

 一辺3k方形の地を高い壁で囲んでいる。城門は五つ(北門・西門・南門・死者の門・勝利の門)あり、高さは8mで統一。更に、外堀が取り囲んでいる。

 通常の観光コースは南門から入り中央にあるバイヨン廟とその北側の遺跡(ピメアナカス・王宮跡・王のテラス・象のテラス等)を廻る。

 1)-1 バイヨン廟
 回廊には、アンコールワットの浮き彫りにも匹敵する彫刻群がある。外側の回廊の壁には戦闘図、風景図等が。中央の祠堂の回廊には四面仏が目線で見れる。
 慈悲が世界に届くようにと四面に
彫られたクメールの微笑が素晴らしい。

 1)-2 王のテラス・象のテラス
 テラスの上には、閻魔大王の像(レプリカ)がある。王のテラスの基盤となる壁には神々や動物が浮き彫られている。 象の長い鼻のテラスも見逃せない。

2)タ・プロム

 よう樹(スポアン)が、遺跡に絡みついた凄まじい姿を目の当たりに見ることが出来る。
 発見当
時のまま保存されている。

3)ネアック・ポアン

 とぐろを巻く蛇の意。バライ(貯水池)の中にある中の島、この中央には祠堂がある。祠堂の内部には人面・馬・象・獅子の石彫りがあり夫々の口から水を噴出す構造になっている。
 雨期
になり池に水が満ちると二頭のナーガ(蛇神)が水中から頭を擡げたように見える。蛇は祠堂の守護神である。祠堂の東側には神馬ヴァラーハも。

4)バンテアイ・スレイ

 紅色砂岩の彫刻が美しい。東洋の女神(デヴァター)も素晴らしいが門外から見るだけ。
 守護
神ナラシンハ(人の体に獅子の顔をしたヴィシヌの化神)が遺跡を守っている。

5)入門証の常時携帯

 三日観光(40USドル)の写真入り入門許可証は、観光時いつも携帯(首に掛ける)の義務あり。観光地に近ずくと検査官(女性)がバスに乗り込んで来て携帯の有無を確認する。

                             以上

クメールの微笑(バイヨン廟)
四面仏の南大門
(アンコールトム)
ヨウ樹(スポアン)
池の中にある祠堂
ナーガ・ヴァラーハ
(ネアック・ポアン)
守護神ナラシンハ
(バンテアイ・スレイ)
水の精アブサラ
(バイヨン廟の壁画)

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