1.ひめゆりの塔 旧沖縄県立第一高等女学校と沖縄女子師範学校の生徒・職員219名を祀る沖縄で最も有名な慰霊塔、あの悲惨な沖縄戦の象徴ともなっている。昭和20年3月23日、彼女らは南風原(はえばる)陸軍病院の特志看護婦として動員され、負傷兵の看護や死体処理、食糧や水の運搬など命ぜられるままに献身的に働いた。やがて日本兵は敗走、彼女らも負傷兵をかばいながら撤退し、ようやくこの壕に辿り着いた。しかし、6月19日に米軍の毒ガスによって、哀れ17~18歳の乙女達は短い生涯を閉じた。この惨劇が映画化されて広く知られ、今も塔前には花や折鶴が絶えない。
2. 白梅の塔 昭和20年3月6日から6月4日まで、従軍補助看護婦として配属され、戦死あるいは自決によって尊い命を落とした沖縄県立第二高等女学校の学徒隊および職員など147名を祀っている慰霊塔。この塔は、亡くなった人々の鎮魂と世界の恒久平和を祈念して生き残った白梅同窓会の皆さんの手により昭和22年1月に建立された。一木一草さえ残っていなかったというこの地も、今では木々が生き生きと育ち清々しい木陰を作っている。
所在地 糸満市国吉。
「ひめゆりの塔」が観光地として賑っているのに対し、この周辺の静けさはなんだろう?
以上
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