トルファン鉄道駅は町から50km離れた砂漠の中で降りる人も少ない。バスを逃がした。
タクシ-らしき車の運転手と筆談で交渉する。{砂漠のタクシ-は運転手が優位、客は料金に文句を言ってはいけない}ガイドブックにはそう書いてある。が砂漠の民は正直だ。50kmの道を1500円(100元)で運んでくれた。
個人旅行は危険も多い。病気になったらどうする? 盗難に遭ったら、道に迷ったら、変な所に連れ込まれたらどうしたらいい? 大体言葉が分らないじゃないか。心配していたら限が無い。
危険はあるもののお仕着せのパック旅行では味わえない本当の自由でゆったりした旅の醍醐味を味わえるのは個人旅行の最大の魅力だ。
しかし危険は必ずある。今回もウルムチ空港で搭乗チェックの際腕時計を無くした。検査員が盗ったのか、一般乗客か? それは分らない。そんなこともあることを知っていて欲しい。
今回のメンバ-は6人。「石油のこと以外は何にも知らない」と言いながら中国の歴史や文学にも滅法強い渡嘉敷さん、経済通で別名酒奉行の和田さん、わずか2年間で中国語が話せるようになった努力家の大橋さん、いつも沈着冷静な榊原さん、「サボリ-ダ-だから何にもやらない」と言う言葉と裏腹にしっかりグル-プを纏めてくれた松下さん。
皆さん、本当にありがとう。一番得をしたのが好きなように計画を立てさせて頂けた私だっただろうか? 大変だったのは何かと小うるさい6人を案内した現地のガイドさんに違いない。
皆さん、次は贖罪の意味も込めてそのガイドさんのふるさとカシュガルへとシルクロ-ドの旅を続けましょう。
以上
|