氏 名
森  規
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成21年11月23日
表 題

 鳴神貝塚(なるかみかいづか)と花山温泉

本   文 


 鳴神貝塚と花山温泉は、同一エリアにある。

 鳴神貝塚(国史跡)は、1895年(明治28年)、ある識者によって 存在が世に知られた近畿地方で初めての貝塚である。
 縄文時代前期の土器が出土しているが 同時期の土器は、禰宜(ねぎ)貝塚(和歌山市禰宜)、吉礼(きれ)貝塚(和歌山市吉礼)からも出土しており、近くには国指定特別史跡の岩橋千塚古墳群(紀伊風土記の丘)がある。
 ただ この鳴神貝塚は私有地に存在するため、管理が悪く 荒れ放題で 石碑は文字が判別しにくく、私の子供の頃に見た面影はない。

 花山温泉は、約1200年前から行基菩薩法力の湯として伝統がある。歴代天皇が熊野行幸の折、必ず 入湯のため逗留されたとか。
 その後、天変地異により自然の噴出が止まったが、昭和40年ボウリングした結果、地下501メートルで突然湧き出た。昭和43年に創業した。
 泉質は、含二酸化炭素・鉄・カルシウム・マグネシウム・炭酸水素塩であり、源泉は湧出時は無色透明であるが、次第に空気に触れ、茶褐色に変化する。
 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・慢性婦人病等に効能があるとか。高温の湯と冷泉の湯を繰り返して入る(湯当たりに注意)。
 宿泊施設も若干備わっていて県外からの湯治客もよく訪れる。ここの温泉の経営者は、高校時代の同級生で 同窓会を何回か 開いたことがある。

以上            

鳴神貝塚石碑
花山温泉-1
花山温泉-2

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