現在私は、日本とアメリカの間を年に2回往復する“渡り鳥”生活を夫婦で楽しんでいます。
幸か不幸か女房と私は共通して遺伝的に糖尿病になり易い天賦の体質に恵まれ(?)それ故1日1万歩は歩けと言われており、これを二人で両方の国で実践しています。
私は更に、年2回のスキーと山登りを加え、昨年は夏に熊野古道中辺路をやり、それ以前の夏は北アルプスの峯峰の登頂を7年前から続けています。
われわれ夫婦の合言葉を「自分の足で棺桶に入ろう」にするつもりです。
私の第二の人生は、東燃化学で社内起業をした、プロピレン誘導品のアクリル酸ポリマーを使っての人工雪のスキー・スノーボード場事業の企画を開始した時点からです。
研究開発、新会社の設立、東京証券市場への上場、新会社の経営と営業開発まで頭も使いましたが、この間の十数年間は私の“足と靴”が大いに役立ってくれました。
第三の人生は、(株)スノーヴァを退職した後、その以前に人工雪技術を買いに来たアメリカ人事業家の関係で、米国のSCORE(Service Corp Of Retired Executives)というNPO団体(11000人の有資格相談員が会員)を知り、そのNevada州支部で“相談員”の資格を取った時からスタートしました。
週1〜2日はNevada大学で、もう1日は連邦政府下部組織の中小企業庁にあるSCOREの部屋で、学生や一般住民のEntrepreneur(起業家)達のBusiness Counselingに当たっています。
私は日本発の技術紹介や研究開発と市場開発の両面での相談、米国発の新技術や新製品の東南アジアへの紹介や輸出の相談を主に担当しています。
この縁でNevada大学のビジネス学部と農学部との関係が深まり、大学が持つ広い実験農場で足と体を充分に使う面白いProjectが最近持上がってきました。
現在、水不足が急速に問題となってきた南Nevada地域での都市緑化のための潅漑用水を節約する事業と、野菜と果物を地産地消しようという事業を、現地に興すProjectです。
ひょっとしたらNevada州に、日本技術を基本とした都市緑化や農園、植物プランター販売の新規の会社が生まれるかも知れません。
私も今年で74歳を迎えますが、死ぬまで“夢”を追い続け、“足”を使い続ける楽しい人生を送ってから、「自分の足で棺桶に入ってみたい」と念願しております。
以上
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