氏 名
上野 高尚
 所 属
東燃関東地区OB会
 掲 載 日
平成22年 3月29日
表 題
ごぶさたしています
本   文 


 HP担当幹事さんからのお勧めもあり、近況報告をさせていただきます。

 近況というにはさかのぼり過ぎですが、1996年に東燃を退職し、千葉大学の医学部で6年間勉強しました。人体解剖や人体生理の実験、やる気のある若い人たちとの勉強会など刺激的な日々でした。
 2002年に無事医師免許を取得し、もともとそのために医師になった精神科に進みました。このとき、医師というのは出身大学に無関係に、東大だろうが、阪大だろうが入局できることを知り、その流動性の高さに驚きました。
 医局での研修の後、横浜の自宅近くの精神科病院に勤務し、入院・外来患者の治療に当たりました。このころ、玉堀さんに激励に立ち寄っていただいたり、仮谷川さんが社長をされていた会社で、メンタル面での産業医の経験をさせていただいたり、大変ありがたかったことを思い出します。
 2004年9月にクリニックを自宅の隣駅前に開業しました。このときも東燃の先輩、同僚の方々が訪問してくださいました。
 現在は精神科病院も辞し、クリニック専業でやっています。週3日診療、その他2日はカルテ検討などクリニック関連の仕事、2日休みというペースです。
 診察日は、患者さんの病状把握と治療方針の吟味にかなり集中を要して、夕刻には疲れてきますが、診察日以外の日程は自由度が高いのでその面では快適です。おっ天気いいな、きょうは山に行くかなどといえるのは自由業の良さですね。
 薬についても精神についても、興味は尽きず、深めて行きたいところはいくらでもあります。まさに「学びて思わざればすなわち罔(くら)し、思いて学ばざればすなわち殆(あやう)し」と心しています。

 二人の子供も独立し、夫婦二人の生活になりました。尊敬する緒方洪庵先生がその塾を適塾と名付けられたのは、荘子に由来する「人に役せられず、物に役せられず、己の適とするところを適とする」によるとのことです。その気持ちで、また望むらくは己の適とするところが社会のお役にも立てるように日々を過ごして行きたいと思っております。

この真をクリックすると拡大写真が見られます