平成4年9月に東戸塚霊園合掌の郷(倫勝寺)にお墓を購入した事を縁に御付合いをさせて頂いており、座禅は平成7年から1回/月の頻度で参加してすでに14年間になります。
人間は人と人とのつながりの中で毎日生活していますが、時にはそのつながりや社会の流れの中に埋没してしまい、自分を見失ってしまう事もあります。この様な変化の激しい時代だからこそ、じっくり腰を据えた対応と遠くを見通す心の持ちようが大切です。
座禅は、身を調え、息を調え、そして心を調えて心の安らぎを深め、その場限りのストレス発散では味わい無いもっと心の奥のほうを和ませてくれます。そして足を組んだ座禅は本来、人間が最も自然に添った生活をした時の形なのです。ゆったりと河が流れるように、風が吹いて木々の梢が揺れるように、自我をたてずに自然界の一員として生きていく形です。そんな座禅を通して現代生活の中ではなかなか困難になった静かな環境の中で心を落ち着けて、じっと自分を見詰め直してみる機会を持つ様にしています。
* 行雲 流水(こううん りゅうすい)
* 本来 無一物(ほんらい むいちもつ)
* 日日 是好日(にちにち これこうにち)
* 座禅は、釈尊が「ありとあらゆるものの、あるべき姿を正しく見極め、世の中の全ての存在は仏の姿に、悟りとして現れている。」という悟りをお開きになった事からはじまっています。
そして、座禅とは、文字の通り座る禅という事です。禅とは梵語で「ゼンナ」と言う言葉に、音を表す「禅」と言う文字をあてたものです。意味の上からは、定(じょう)とか静慮(じょうりょ)とか、思惟修(しゆいしゅ)とか訳されます。これは、ものごとの真実の姿、在り方を見極めて、これに正しく対応していく心の働きを調える事を言うのです。その為には、心を一カ処に集中しなければなりません。物事の表面の事象にとらわれることなく、真実の在り方を見極め、対処して行くことを解脱とも言います。この解脱の道を体得し、体解するのが禅の真義なのです。これからも継続を目標にしています。
以上
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