山本周五郎作「青べか物語」で有名な浦安はかつて「陸の孤島」と言われ、東京湾で貝や海苔の養殖で生計を立てていた小さな漁村でした。都心まで近距離であることに加え1983年の「東京ディズニーランド」の開園、更にはJR京葉線開通を機に急成長し、今や人口164千人の東京のベッドタウンになっています。
そして団塊の世代の市民が会社をリタイアし始めた4年前に「市民会議」を立ち上げ、構想作りの段階から市民参加を得て「住みがいのある街づくり」を進めています。
私はその浦安に住んで30年、50歳から約10年間お世話になった横河電機を一昨年9月に定年退職した後は浦安で一日の大半を過ごす生活となり、これから充実した第二の人生「林住期」をいかに充実した生活を過ごすためにはどうすべきかを真剣に考えた末に、「地域との共生」をキーワードに行動しようと決断しました。
昨年10月に開校した「うらやす市民大学」に第一期生174人の1人として「ライフデザイン」をはじめ3つの講座を受講するとともに、学長・副学長と市職員代表および学生代表で構成され、大学の最高決議機関である運営委員会の学生代表委員として選出され、この市民大学をどう継続し充実させていくかといった大学の運営問題にも直接関わっています。
このように、60歳までの会社人生とは全く異なる「林住期」を過ごし始めた私ですが、地元を身近なものに感じる現在の生活も結構楽しく過ごしており、近い将来には地元での市民活動を通じて若手の事業経営者と出会い、経営サポートでもできればと考えているこの頃です。
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