紀三井寺は770(宝亀元年),唐僧為光上人が開いたと伝わる古刹。紀三井山金剛宝寺と号し、救世観音宗総本山で、木造十一面観世音立像(国重文)が安置されている。紀三井寺の名の由来は清浄水・揚柳水・吉祥水が沸く3つの井戸から名付けられたという。今も水が湧き出している。
西国三十三カ所観音霊場の2番札所で名草山の中腹にある。麓の楼門(護国院楼門 国重文)は入母屋造、1509(永正9)年に再建されたもので、そこから約230段の階段を登ると和歌浦を一望できる。
境内には1759(宝暦9)年に建立された本堂のほか、国指定重要文化財の護国院多宝塔(1449年建立)・護国院鐘楼(1588年建立)などの伽藍が立ち並ぶ。桜の名所としても有名。
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