氏 名
小笠原 寿雄
 所 属
東燃清水OB会
 掲 載 日
平成23年05月15日
表 題

米寿を迎えて-昔の思い出と現況

本   文 


 昭和19年3月入社してから在籍34年、退職してから33年が過ぎました。

 3月25日のOB会に於いて、皆様方より米寿のお祝いを頂きましてありがとうございました。お礼申し上げます。

 入社当時は戦争末期でありましたので、色々な出来事がありました。特に印象に残っている事は

 ①  戦争で南方諸国より分捕り品の生ゴム、油入りのドラム缶を工場敷地内に置いてありそれを山の中へ疎界させるため、静岡の刑務所より囚人が運搬作業に来ていました。
 囚人の中には芸人がいて、昼休みに時々催された演芸会を楽しみに見に行った事。

 ②  空爆で側線地区に焼夷弾を落とされ、あわてて防空壕にもぐり込んだ事。

 ③  終戦直後、朝礼で解雇要員と残務整理で残る要員の発表があって、残務整理の中に入っていて喜んだ事。

 ④  終戦後は仕事がなく工場敷地内にサツマイモや南瓜などを栽培、ドラム缶で作ったストーブで焼き芋にして食べた事。

 まだ此の外にも沢山の出来事がありました。今思い出して当事の事が頭の中によみがえり懐かしく思います。

 退職後は、健康を保つために野菜、花木作り、毎朝1時間位のウォーキングをやってきました。又、傘寿の記念に観光会社の募集に参加して、四国八十八ヶ所霊場巡拝に行って来ました。又、これより別の西国三十三ヵ所、坂東三十三ヵ所、秩父三十四ヵ所計100ヶ所の観音霊場巡拝にも行って来ました。

 今までお蔭様で、健康体で病気もしないで通ってきましたが、最近急に体力が衰えてきて物事やるのが大変になりました。野菜作りとウォーキングを止め、今は無理しないでのんびりと自適の生活で余生を送っています。 

 終わりに皆様方のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。


                                                 以上

四国八十八ヶ所霊場巡拝

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