成田から8時間の夜間フライトのすえ到着したシアトル・タコマ国際空港。最近開通した新交通システム「サウンド・トランジット・リンク・ライト・レール」に乗るため、場内をかなりの距離歩いて乗車、シアトルのダウンタウンに到着。重いスーツケースを転がしながら坂の多いシアトルの坂道を上り詰めてやっと予約してあるホテルに到着した。3泊する予定のヒルトン系の滞在型ホテルである。
午前中に到着したにも拘わらず、快くチェックインしていただいた部屋で、まずはシャワーを浴びベッドで疲れた身体を伸ばす。と、そこに女房の声「シアトルではキッチンつきのスウィート・ルームのはずではなかったかしら?」ようやく思い出した。「そうだ、キッチンつきのスウィート・ルームを予約し3泊分支払いを済ませてあるはずだ。」「こんなツウィンの部屋で3日間は息が詰まるわ。あなた、部屋を変えるよう交渉してきて頂戴」ということで、小生がフロントで交渉開始。
こちらはネット経由の予約のためExpedia.comの予約のコピー書類を証拠書類として示してキッチンつきのスウィート・ルームに変えてくれるよう強く主張した。これに対し、ホテルのフロントはキッチンつきというのはネット業者Expedia.comのミスであり、現在スウィート・ルームは満室であり、部屋の変更は出来ないとのこと。すったもんだのハードネゴのすえ、1泊30ドルの変更料金を20ドルに値切り、希望通りキッチンつきのスウィート・ルームに変更が叶い、3日間快適に過ごすことが出来た。
このホテルでは朝はフル・ブレックファストが付くうえ、夕方はウエルカムホーム・レセプションと称してビールとワインが飲み放題、簡単な夕食も付いているため結果としては非常に合理的な料金でキッチンつきのスウィート・ルームを満喫できたことになる。
今回のフロントの交渉相手はベトナム人のD氏。交渉成立後はフロントの前を通るたび何か不都合はないかと声をかけていただき、彼がウエルカムホーム・レセプションのホストとなったときには飲み物と食べ物に何かと気を使っていただいた。
日本人の場合、自分さえ我慢すればということで、クレームをうやむやにすることが多いが、きちんとした交渉こそが双方にとってプラスなのだとしみじみ感じた。
写真1 シアトルでの宿泊ホテル遠望
写真2 パイク・プレース・マーケットの八百屋の店先
写真3 海上からシアトルの摩天楼を望む
/以上
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