氏 名
出山  基
 所 属
東燃化学OB会
 掲 載 日
平成23年11月14日
表 題

 TCC創立当初の思い出

本   文 


 この度OB会から喜寿のお祝いをいただきました。この機会に、TCCの設立当初の思い出をかきました。

 昭和35年11月24日にTCCが設立された時、私は東燃本社の石油化学部に在籍し、石油化学部の皆さんと一緒にTCCに出向しました。写真ー1は、その当時の技術部(技術科・企画課)の皆さんと撮影した写真です。

 川崎工場は、昭和36年1月11日に起工式を行いましたが、工場勤務になったのは川崎工場の倉庫・仮事務所が完成した5月4日で、その後11月11日に完成した本事務所に移りました。プラント建設は突貫工事で昭和37年3月3日No.1SCのスタートアップを行いました。写真―2は、建設中の川崎工場本事務所、写真―3は、完成直後のNo.1SCです。

 思い出に残る一番の出来事といえば、何といってもNo.1SCのプライマリーフラクショネーターの工場への搬入です。プライマリーフラクショネーターは産業道路に面した千代田化工の川崎工場で製作されましたが、同工場からは産業道路経由浮島橋を渡って工場に搬入されました。当時は、産業道路上に高速道路もなく、幅の狭かった千代田化工の正門を壊し、京急大師線の架線を含む100ヵ所を超える電線・電話線を切断して運ばれました。写真―4は、その時の写真の1枚です。(東燃石油化学15年史より転載)

 この模様は『躍進する東燃』という記録映画に撮影されています。『躍進する東燃』は、川崎工場建設の記録映画を電通に依頼し、35mmカラーフィルムで撮影し、16mmフィルムに変換編集したもので、一時期は来客の工場案内時に上映していました。私は、最年少のエンジニアということで、映画監督のシナリオ作成から、作成途中の試写会への幹部の案内等、雑用を担当しました。アフレコはNHKの小川宏アナウンサーに依頼したことだけは覚えています。今この映画がどこに保存されているのか知りませんが、是非見たいものです。


 

TCC設立直後の本社技術部の皆さん
建設中の川崎工場本事務所
産業道路を通るプライマリーフラクショネーター
完成直後のNo.1SC

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