紀州東照宮(国重文)は徳川家康と初代藩主徳川頼宣を祭神とする。権現山の中腹にあり、日光東照宮と同様に壮麗で豪華な社殿を有することから「紀州の日光」とも呼ばれる。
急勾配の石段を登ると楼門(国重文)がある。権現造りの本殿のほか、拝殿・楼門・東西回廊(いずれも東照宮として国重文)等が立ち並ぶ。
鎌倉・安土桃山・江戸時代の刀等、武具、衣裳類(いずれも国重文)が社宝として保存されている。ここの春の大祭は和歌祭と呼ばれ、約400年前から現在まで幾度の断絶を乗り越え執り行われてきた。
祭の大きな特徴は、神輿が東照宮から御旅所へと移動する際に、様々な扮装をこらした多様な行列が練り歩くことにある。○和歌浦天満宮は、紀州東照宮の西隣にあり、菅原道真公を祭神としている。
楼門からは和歌浦を一望でき、対岸の紀三井寺を望める絶好の景勝地である。道真公が大宰府に左遷されるときに立ち寄ったとされている。本殿(国重文)は、入母屋造・桧皮葺きである。合格祈願の受験生の参拝も多い。
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