1. 春一番芸妓とまどふ裾捌(すそさば)き
2. 辛夷散りボールと見紛ふ花弁かな
3. 酩酊し花の吹雪やけもの道
4. 木蓮やかたじけなくも紫衣纏ひ
5. 永き日のスカイツリーや影短か
6. 浅右衛門参上したるか落椿
7. ゴキブリを三葉虫と四月馬鹿
8. 鬼あざみ枯らし余生を過ごしなむ(無理かな・・・)
9. 楼蘭の美女が塵雑じ黄砂来ぬ
10. 推古より猿の謀議や花月夜
11. 剪定やくの字くの字で梅の枝
12. 来し春や脱脂粉乳コッペパン
仲春の拙句をご披露します。ところで句作をしていると新たな知識を得る機会が多くあります。
例えば6番目の句での浅右衛門とは首切りの山田浅右衛門のことですが、詳細を調べたところ初代は吉宗の前で試し切りを行い、代々腕の立つ弟子がその名を継ぎ明治12年には高橋お伝を処刑しました。
この役は明治14年に斬首刑が廃止になるまで八代続いたそうです。
くわばらくわばら。(「くわばら」の語源?)
以上
|