今年の4月21日、開山直後の上高地に行く日帰りバスツアーに、来日中のアメリカ人の友人と2人で参加した。
昭和38年に東燃に入社し、和歌山工場に配属になったときから、同じ職場の山好きの人たちの影響で登山に夢中になっていったことは、数年前に投稿した「みんなの広場・山歩きの楽しみ」にも書いた。今ではもっぱら低山ハイキングが中心だが、それでも月に2回くらいは山歩きを楽しんでいる。
若い頃の私の登山は北アルプスが中心だった。特に穂高が好きで何度か登ったので、登山口でもある上高地にもたびたび行ったが、いつも中心の道をただ通過するだけ。それが、和工、研究所を経て昭和51年に本社に移って間もない頃、3~4日間ほど上高地でキャンプするという行事があり、家内と小学校入学直後の娘と3人で参加した。確か殆どが本社の若い人たち(?)で参加者は全部で40~50人だったと思う。上高地の散策だけでなく、夜は皆でキャンプファイアー、また2日目には焼岳にも登り、バスの中での歌合戦など・・・、すごく楽しく充実した内容だった。ところでこれをどこが企画・実施したのか思い出せない。いずれにしても、それ以後も、何度か登山の往きや帰りに上高地のシンボルである河童橋の横を歩いたたが、上高地でゆっくり過ごした記憶はない。
4月21日は久しぶりの上高地だった。開山した翌日で未だかなりの残雪があるため、当初、上高地帝国ホテルや河童橋周辺の散策、というのがこの旅行会社も計画だった。しかし、ツアー責任者と交渉し、自己責任でという条件で、特別に上高地の入口である大正池ホテルの前で、特別に私たち2人を降ろしてもらった。私たち以外にも4~5人が降りた。この日の上高地は抜けるような快晴、穂高連峰や焼岳また霞沢岳などすべての山々がクッキリと見渡せた。そんな中を、また梓川のせせらぎと野鳥のさえずりを楽しみ、写真を撮りながら、時には膝まで雪につかって、河童橋ゆっくり歩いて2時間半。まさに至福の時間だった。河童橋近くで飲んだ地ビールも旨かった。絶対に、来春もこのバスツアーに参加したい。
以上
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