氏 名
加藤 浩二
 所 属
東燃川崎OB会
 掲 載 日
平成24年06月22日
表 題

 俳句便りー8

本   文 


 1. 潮まねき潟去る人にあかんべえ

 2. 炎暑なり「フーコーの振り子」静止せむ

 3. 留守居して夕餉涼しや夜想曲

 4. 海鞘(ほや)の腑に津波の名残留めけり

 5. 雲の峰倭(やまと)武人の鯨波かな (鯨波:鬨の声)

 6. 黄泉からの帰路は知らじと道をしへ(道をしへ:甲虫のハンミョウ)

 初夏を詠みました。

 句会の卒寿になる代表者が常々おっしゃるには“上手い句と良い句は違う。

 上手い句とは、卒なくこれといった欠点も見受けられないが、鑑賞者に感動を与えない句の

 ことを指す。

 長年やっている詠み手には所謂、悪達者と言えるような上手い句を作る者がいる。

 此処に陥らないように気をつけねばならない”と。

 一方、下手な句と悪い句は同じでしょう。私は此れから抜け出すようあがいております。
  

以上      

潮まねき
フーコーの振り子
留守居
海鞘(ほや)
倭武人
道おしへ

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