1. 潮まねき潟去る人にあかんべえ
2. 炎暑なり「フーコーの振り子」静止せむ
3. 留守居して夕餉涼しや夜想曲
4. 海鞘(ほや)の腑に津波の名残留めけり
5. 雲の峰倭(やまと)武人の鯨波かな (鯨波:鬨の声)
6. 黄泉からの帰路は知らじと道をしへ(道をしへ:甲虫のハンミョウ)
初夏を詠みました。
句会の卒寿になる代表者が常々おっしゃるには“上手い句と良い句は違う。
上手い句とは、卒なくこれといった欠点も見受けられないが、鑑賞者に感動を与えない句の
ことを指す。
長年やっている詠み手には所謂、悪達者と言えるような上手い句を作る者がいる。
此処に陥らないように気をつけねばならない”と。
一方、下手な句と悪い句は同じでしょう。私は此れから抜け出すようあがいております。
以上
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