第1句 若山牧水は桁外れの酒飲みで、亡くなってから3日間、死臭も無く死斑も表れなかったほどで医者が仰天したとか。酒豪牧水の面目躍如たる逸話です。
第3句「藍を建てる」とは藍を発酵させることで、この後に染色工程に入るそうです。
第5句 兎角、女同士の親子というのは父親をないがしろにして、何かを企んでいるような気がします。相手にされない私の僻みでしょうか。
作句について最近肝に銘じた言葉;「作句は引き算である」。贅肉を削ぎ落す作業で言葉の積み重ねではない。戦後17文字の中に沢山言葉を盛り込んだいわゆる「腸詰め」俳句なるものが流行りましたが直ぐに廃ったそうです。
人生も65歳を過ぎたら身辺整理の引き算か。が、肉体の贅肉は落とし難し。