俳句便りー12
1.紅葉かつ散り獺(かわうそ)の祭り絶ゆ
2.月山や空ことごとく秋あかね
3.ぽつねんと秋刀魚の炎見つめけり
4.鬼二匹栗の大樹を揺らしけり
5.十三夜釣りする河童見掛けたり
6.秋海棠行っておいでと母の朝
季語について
季語は俳句では重要な要素の一つであり、季語を自在に使いこなせて一人前とのことであります。
季寄せを見ていますと面白い季語に当たります。「亀鳴く」とか「山笑う」はともかく「浮いて来い」になると何のことやら想像もつきません。これは「水に浮かべて遊ぶ子供の玩具のことで樟脳舟等をさす」とあります。
「俳諧は屁のやうなもの浮いてこい」との名句があります。
第1句は「紅葉かつ散る」までが季語です。(ニホンカワウソ絶滅に寄せて)
因みに最も長い季語は「童貞聖マリア無原罪の御孕りの祝日(どうていせいまりあむげんざいのおんやどりのいわいび)」で25文字あり、私のように無神論者には埒外の季語で、これだけで8文字の字余りです。
以上
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