氏 名
田村 尚男
 所 属
東燃化学OB会
 掲 載 日
平成24年11月16日
表 題

 北海道の日本百名山 登頂体験記

本   文 


 深田久弥の日本百名山に感心のある方なら良くご存知のとおり、北海道には9つの日本百名山があります。北の方から利尻山、羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳、大雪山、トムラウシ山、十勝岳、幌尻岳そして一般には蝦夷富士として知られる後方羊蹄山です。いずれも それぞれ素晴らしい山々です。15年ほど前に初めて北海道の屋根大雪山を訪ねて以来、北海道の山々の魅力に取りつかれてしまいました。その後、毎年出かけるようになりました。
 北海道の山の魅力は何と言っても雄大な山並みと美しい高山植物の大群落、登山者が少ないこと、東京近辺が梅雨でじめじめしている頃、からっと晴れ渡った晴天の続く6月下旬から7月中旬にかれて、爽やかな山歩きが出来る事でしょう。また、9月中旬から10月上旬にかけての北海道の紅葉もまた素晴らしいですね。
 すべての山々を報告出来ませんが、最初に訪れた大雪山の登頂体験記を記します。

大雪山(旭岳)    2290m   7月中旬

 新潟港を午前10時30分に出発し 翌日早朝4時10分に小樽港に着く船の旅で北海道へ、夏の日本海に沈む太陽を眺め、いか釣り漁船の灯りを眺めそれから一眠りをすると小樽港。初日に富良野・美瑛のお花畑を撮影した後、登山口の銀泉台 夏の北海道は夜明けが早い。朝早起き、早立ちが良いと小屋の人に薦められ3時起床、3時30分には出発、4時には日の出を迎えます。エゾシカに見送られて赤岳へ、途中 第一花園 第二花園 第三花園とお花畑が続く、コマクサ平のコマクサの大群落は実に見事でした。赤岳から小泉岳、そして白雲岳へと雄大な大雪の山々と足元に咲く高山植物を眺めながら山旅を楽しみました。

 翌日は層雲峡からロープウエーで黒岳へ向かい、黒岳石室で一泊、ここは素泊まりのみ。翌日も3時30分に小屋を出発、北鎮岳、間宮岳、北海岳とお鉢の周りを回って層雲峡に
下り、層雲峡のユースホテルに一泊。翌日は休養を兼ね山麓の撮影をした後、旭岳温泉へ。次の日の朝1番のロープウエーで姿見へ、そこから旭岳を目指しました。もうもうと噴煙を上げる旭岳。
 大雪山の最高峰 旭岳2290m頂上からの遠望は雄大そのもの。遠くトムラウシ山や十勝岳が私たちを招いていました。旭岳から熊の岳との鞍部を裾合い平へと下りロープウエーの終着駅に辿りついたときにはそろそろ夕暮れも迫るころでした。

 この山旅で出会った動物たちは エゾシカとシマリス 
出会った花たちは チングルマ  コマクサ キバナシャクナゲ エゾコザクラ ウコンウツギ エゾヒメクワガタ チヨウノスケソウ キバナシオガマ イワヒゲ イワブクロ エゾゼンテイカ エゾイソツツジ ウルップソウ アオノツガザクラ エゾノツガザクラ  です。

以上 

       
 
北海道の夏
 
赤岳 山頂(一番左が私)
 
もくもくと山頂を目指して
 
             
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