1. 眩しげに沖を見てゐる孕猫
2. 便箋へインク一滴蝌蚪覚め (蝌蚪:おたまじゃくし)
3. 花冷えや老酒(ラオチュウ)温め羽化登仙
4. 大山椒魚(はんざき)や闇の淵にて岩と化し
5. 奥入瀬や流れ速まり嘉魚はしり(嘉魚:岩魚)
6. 午前様帰宅あそばし蜆汁
五月初旬に根岸の三渓園に吟行に行きました。写真はその時撮った亀の甲羅干しです。春の季語に「亀鳴く」と言うのがありますが、私は寡聞にして正に聞いたことがありません。彼らが一斉に鳴いたらさぞ喧しいことになったでしょう。
昼食で弁当を使いながら一杯やったら良い気持ちになって、句は殆ど出来ませんでした。
その後山下公園から港内一周のクルザーに乗りましたが、私は船の中で船を漕いでおりました。
以上