食生活と医療技術の進歩で日本人の平均寿命は延びています。年金生活に入った我々は健康寿命(自立して健康で生活出来る年齢)を延ばさなければ、介護生活に入り生きているだけになりかねません。最近スポーツ科学やスポーツ生理学の本も多く出版されています。「生涯現役のための筋トレ」育鵬社によれば男子の平均寿命は79才ですが、健康寿命は約70才即ち平均的に9年間要介護の生活になる可能性があります(2010年)。転倒による骨折が寝た切りになる原因の第2位(1位は脳障害)だそうです。しかも筋力の低下は下半身から先に起き、20才代と比べ70才では30~40%減少(平均年1%減)するそうです。
体を動かさない生活が色々の病気を引き起す事はよく知られていますが、最近の痴呆にも関係があると言われています。我々も自分に合った運動目標を立て毎日の生活パターンに組み入れてはどうですか。私の場合3っの目標を立て、この8年間週4~5日のペースでスポーツジムに通っています。
第一は有酸素運動で体の脂肪や糖分を燃やし体脂肪率18%以下に保つ(ジョギングと
ハードな体操)。
第二は筋力トレーニングで筋力の低下を防ぎ70才台の体力を維持する(マシーンによ
るレジスタンス・トレーニング)。
第三は敏捷性の向上、運動神経を活性化し瞬発力や運動判断力を低下させない(ラダー
トレーニング、シャドーボクシング、ステップ体操)
今通っているスポースジムには約3千人のメンバーがいますが、5%150人の人が80才以上 15%500人の人が70才以上です。では私の一週間の運動を御紹介しませう。
(日)腹筋トレーニング(15分間70回)とボールストレッチ(ゴム製ボールの上で腹筋
バランス強化)とシャドーボクシング(45分)
(月)ゴルフ体操(50分体の関節を緩めストレッチ)とジョギング(30分傾斜6度)
(火)レジスタンス・トレーニング(90分ダンベルやバーベル使用)とジョギング
(水)ファイテング体操(40分キックボクシングの形)と心身調整(60分筋肉の緩め)
(木)ヨガ(60分体全体のストレッチ)とレジスタンス・トレーニング(前記)
(金)ゴルフか水泳
(土)ゴルフ体操(60分)とパワートレーニング(60分バーベル20Kgを背負っ
た体操)
シャドーボクシングを始めたのは、実際に皮のグローブをはめサンドバッグ(ウレタン製)を叩く物珍しさと瞬発力の向上に役立つかと思って始めました。45分間の体力消耗も驚きです。20人の生徒の内7,8人は女性でそのパンチ力は凄いです。今更止められず3年間続いています。
お蔭様で会社を辞めて以来、目の手術以外風邪も引かず、100を切れなくなったゴルフを月3回のペースで楽しんでいます。今後の目標は出来るだけ長くゴルフを続けられる体力の維持です。呆け防止にも役立てば幸いです。皆様も適切な目標を立て運動の継続で健康寿命を延ばし活力ある毎日をお過し下さい。
以上