4月4日、朝から妙な天候が続いて遂に雹まで降る陽気となり、これが上れば好天に変るな、と思った途端、60年来の夢であった筑波山行を思い出した。
18歳で大阪を出て以来、富士や大峰に次いで、死ぬまでには是非登拝したいと願いながら、周囲も欲張って遅くなっていた霊山。
5日朝家内に云い出すと、今週は方々歩き疲れた、あなた独りで行ってらっしゃい、とのこと。独行は寂しいが、思い立ったが吉日、と家を出た。
東上線から武蔵野線経由、南流山でつくばエキスプレス「筑波山きっぷ」を購入。つくば駅から直行バスに乗り換え、筑波山神社口で下車、坂東25番札所大御堂一拝後、当然神社もお参りした。桜満開だが、ケーブルまでは昇りが辛くて、これは思いの外だった、と後悔しても、もう遅い。
ケーブルは快適だった。「御幸が原」ではやはり眺望が足りないと、男体山に登ったが、その足の上がらなかったこと! やはり歳をとったわい、と思いながら、その内昇り慣れて男神の宮まで辿り着いた。こうなったら頂上域の全部をみてやろうと、カタクリが咲く「男女川源流」(人工)、ガマ岩、筑波山頂上の碑、女体山神社と一巡した。さすがに奇岩巡りは敬遠し好天に恵まれ、足腰、心肺には堪えたが、行ってよかった花の山だった。
以上