氏 名
福島 忠二
 所 属
東燃川崎OB会
 掲 載 日
平成26年06月23日
表 題

 お伊勢参り その2

本   文 

 先日、NHKテレビさわやか自然百景で「神宮の森」が放送された。5500ヘクタールの広大な神宮の森には珍しい木々や生きものなどが生息しており、野鳥ではサンコウチョウやオオルリなど紹介されていた。伊勢神宮の森(宮域林)は立ち入りが制限されている。

 昨年、平成25年秋に第62回の神宮式年遷宮が行われた。式年遷宮は記録によれば飛鳥時代の天武天皇が定め、持統天皇の治世の690年(持統天皇4年)に第1回が行われたという。

 内宮へは伊勢市駅よりバスに乗り10時頃宇治橋(全長101.8mの純日本風木造反り橋)につく、宇治橋鳥居前が大勢の参拝者でいっぱい写真を撮るのに苦労する。橋より五十鈴川を望むと澄んだ水がゆったりと流れ岸辺の緑の中に日の丸がひるがえっているのが印象的であった。コサギが遠くに見える。

 御手洗場に下りていくと大きな鯉が近くに寄って来た。高い木の天辺に鳥が止まっている逆光で識別出来ない。神宮の神使「鶏」が参道に現れた。参道に樹齢何百年と思われる鉾杉の大木が立っているところに来るといよいよ日本古来の建築様式を伝える御正殿である。

 建築家の丹下健三は「伊勢神宮は日本建築の原型である。」また、ドイツの建築家ブルーノ・タウトは「伊勢は、古代ギリシャ英雄たちにささげられたパルテノン神殿とならべて世界建築の王座である」と述べたという。

 外宮と同様参拝者がたくさん来ていた。階段上からの撮影は禁止されているので下から撮す。参拝を終え帰り道を来るとこれから参拝する人が続いていた。おはらい町でおみやげを求め早めに帰路に就く。留守中にシジュウカラが巣立たないことを願っていたが巣箱は雛の声がなく静かで巣立った後であった。

以上 

       
 
宇治橋
 
五十鈴川
 
参道
 
             
       
 
御手洗場
 
鉾杉
 
本殿
 
             
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