氏 名
水野 文雄
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成26年08月01日
表 題

 東燃創立75年に寄せて ~在職40年を顧みて~

本   文 

 創立75年おめでとうございます。まだ戦争の傷跡が残る昭和28年の入社、衣食住共に厳しく、スーツや自転車は初任給の約2倍、米は配給制で寮も丼麦飯、荘原寮は満員で、同期入社約20名と松林内の古い夏宿の借上げ、砂浜寮に入り徒歩で通勤しました。
 千人余の犠牲者が出た7.18大水害では、出勤直後有田方面従業員の安否確認に向かい、安諦橋北詰から上流へ行けず、濁流中の屋根上の人が、橋にぶつかっては水没し、大水害の恐怖を感じました。下中島水源地も水没し、翌日から炎天下での復旧作業が大変でした。

 当時は未だTV放送が無く、映画はカラー初期で、休日等に友人達と大好きな洋画を見に行きました。楚都浜寮では、先輩や同僚達と神鍋山、マキノ(琵琶湖バレイ)、志賀高原等へスキーに行きました。その後赤倉山荘完成後の正月に、動力課の先輩達と計3家族一緒に赤倉山荘へ、子供達は初めての雪とスキーに大喜びでした。

 当社の成長、発展期には主に建設部で、和工OG-Ⅰ&Ⅱの変電所及び電気設備の設計、既設変電所無人化等の設計を、川工ではKE-Ⅰ&Ⅱ電気設備や変電所等の建設管理に従事、連日深夜帰宅と多忙でした。AE-Ⅰ中止で保全部へ、その後本社技術部で保全システム開発や、地下石油備蓄設計JVへ出向し、3事業所の電気基本設計をしました。
 休日には家族と信州旅行や郊外登山、美術館、プロ野球や大相撲観戦、銀座や新宿へ食事、買い物等、都会生活をエンジョイしました。リフレッシュ制度は欧州2週間旅行を、停年旅行はカナダ、アメリカ10日間と、活用させて戴き、良い想い出となりました。

 40年を顧みて、高度経済成長期を中心に、業界一の東燃に大過なく勤めさせて戴き幸せでした。21世紀の産業革命と云われる「シェールガス革命」で石油時代からガス時代へ、強いアメリカの復活、産油国の減速、日本は明暗様々、重化学工業は復活、石油業は縮小、再生可能エネルギーは冬の時代となり、世界の産業、政治、経済、外交が様変わりすると言われています。
 社是「先見合理主義」に基づき東燃の優秀な経営と技術を活かし、シェールガス関連への進出を期待しながら、創立100年に向け更なる発展を祈念いたします。

以上 

       
 
S32年和工運動会(初島小校庭)・仮装行列後・機技課
 
S33年志賀高原スキー
楚都浜寮有志他
 
S41 年志賀高原スキー
和工山岳部有志他
 
             
       
 
S47年KE-Ⅱ職レク
渥美FC・本社建設部
 
H 4年熊野古道中辺路
大齋原・和工山岳部
 
H 4年熊野古道中辺路
牛馬童子口・和工有志
 
             
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