少し涼しくなった敬老の日、久しぶりに京都「哲学の道」を散策して来ました。
日本の道百選の一位に選ばれ、四季の自然が楽しめる散策路として知られ、殊に桜花と紅葉が有名ですが、紅葉までは2カ月程あり、並木はまだ緑のトンネルで、四季折々に この道が見せてくれる表情は、実に豊かで美しく感じます。いつもは銀閣寺道付近の起点から下るのですが、今回で5回目となるので逆に若王子橋付近の終点から、銀閣寺道に向け上りを歩きました。
通常はラッシュアワー並みの混雑ですが、今回は思いの外空いていて、ゆっくり雰囲気を楽しむ事が出来ました。 約2kmの琵琶湖疏水分流沿いの道で、およそ50分の道のりですが、哲学者の西田幾多郎が好んで散策したことが、この道の名前の由来だと言われています。
もう一つの由来として、学徒出陣を目前にした京都帝大の学生が、ドイツの学都ハイデルベルク城の対岸高台を横切る「哲学者の道」(Philosophenweg)に因んで、名付けたと言う説があります。
どちらの説もそうかなと思いますが、「考える小道」「哲学の小道」「哲学の道」などと呼ばれていたものが「哲学の道保勝会」によって昭和47年に正式命名されと聞いています。因みに哲学の道の少し東側に平行する小道が有り、「もう一つの哲学の道」とも呼ばれ、復路に散策するのも、変化が有り良いのではないでしょうか。
写真1:終点若王子橋からの疏水の流れと哲学の道
写真2:哲学の道と疏水の流れ
写真3:西田幾多郎の書による「人は人 吾はわれ也・・・」の石碑
写真4:上記の説明石碑
写真5:銀閣寺橋付近の哲学の道石碑
写真6:銀閣寺道付近の哲学の道起点名板
以上