この度第43回東燃和歌山のOB会総会,懇親会の席上、米寿のお祝いを頂き誠に有難く
御礼申し上げます。定年退職して早30年の歳月が過ぎたというのに、いつまでものご厚意
感謝感激しております。
昔を振り返って見ますと、昭和15年に入社、当時の和歌山工場はまだ敷地の造成中でし
た。それから40余年、昭和57年定年退職しました。(終戦の昭和20年9月に一時退職した後、石油精製の許可が出た昭和24年11月再就職)
その後工事管理係、昭和43年より資材課購買係で工事契約業務にと一貫して工場のメン
テナンスに関する業務に勤めました。この間良き上司、良き友に恵まれ多々御指導頂き勉強
させて頂きました。
私の生涯において東燃で仕事を出来たことはこの上もない幸せで、今も見る夢の多くは不
思議とこの時代のことです。私たちの年代は戦前、戦中、戦後、の日本の歴史上でも稀にみ
る激動の時代でした。
生活上でも職場でも沢山の思い出がありますが、敢えて一つを選ぶとするならば昭和20年
7月28日夜のB-29の空襲です。2時間余りの爆撃で工場は火の海と化し壊滅。翌朝黒煙をあげて燃えている廃墟と化した工場に入り唖然としていました。その時、一機が再び来襲し憲兵に怒鳴られて水浸しの防空壕に逃げ込んだ瞬間、竹田社宅の裏山に爆弾が投下され慌てて逃げ帰ったことが走馬灯のように浮かんできます。東燃の歴史にもこんな時代があった事を知って頂きたいと思います。70年間戦争のない平和な時代が続き本当に幸せだと思います。
最後になりましたが東燃グル-プの益々の発展と、OB会の会員である誇りと喜びが末長く
続くことを祈念いたします
以上