氏 名
 齋藤 英雄
 所 属
東燃本社OB会
 掲 載 日

平成27年04月08日

表 題

 初めての自動車事故

本   文 

 40年を超える車の運転歴で、初めて事故を起こした。しかも、海外で。ニュージーランド南島カトリンズ・コーストにあるナゲットポイント近くの砂利道でスリップ。道路脇の杭と有刺鉄線・針金でできた柵を突き破り、草地に突っ込んだ自損事故である。制限速度(100㎞)は超えていなかった(おそらく70㎞位で走行)が、砂利道が滑りやすいことを知らないがために起こした事故である。

 時速30km位で草地に突っ込む時、そして突っ込んで車が止まった時は冷静であった。しかし、車を降りて、車の壊れ方を見た時、ひどく気持ちが落ち込み、動揺した。異国のこの地で今後取り組まねばならない事故処理の大変さを予想したためである。同乗していたのは、東燃OBで、私の写真の先生でもある河村芳郎さん。河村さんは、車の横で淡々と荷物の整理をしている。後で聞いたところでは、「二人とも落ち込んではいけない」と必死で平静を装っていたとのことである。

 結果的には、目撃者を含む地元の住人3人が、1時間半にわたり車の救出作業を自主的にやってくれた上、ニュージーランド訛りの英語で警察や保険会社へ状況説明をしてくれたので、物事はスムーズに進んだ。手厚い保険をかけていたので、自己負担はゼロ。そして何よりも河村さんも私も怪我をしなかったことが、不幸中の幸いであった。

 ニュージーランドでは、中央分離帯のない一般道でもほとんどの区間の制限速度が100㎞のため、事故を起こすと死傷事故につながるケースが多い。実際現地では海外からの旅行者の死亡事故が多発していることが、問題になっている。制限速度は、安全に走れる速度を意味してはいない。あくまで、自分の判断で安全な速度で走行することが極めて重要であることを痛感した。この事故の後は、いつにも増して安全運転に徹し、ほぼ予定どおり17日間4000㎞のドライブ旅行を堪能した。

以上 

     
 
このカーブを下ってくる時に
スリップ
 
後部バンパーが外れる
 
         
     
 
前面も破損
 
テープで補修後
 
         
写真をクリックすると拡大写真が見られます