故郷の山はありがたきかな。
3月10日に帰省して三原駅から三原城天守台の濠を通って東町に抜けた。と、母校は卒業式で国旗が門に掲げられていた。思い出の校歌「筆影、米田、桜山、山は早緑、小緑の‥」を口ずさみつつ、「みはらし連山」米田山登山口に向かう。
三原駅から約10分のバイパス高架下先の祠脇に登山口があった。薮道を登る。町並を見下ろし、送電線鉄塔を過ぎると峰に出た。南には瀬戸内海が輝いている。ポツンと見える小さな島は音羽信子さんと殿山泰司さん主演、新藤兼人監督の実験的名作である「裸の島」という映画の舞台だった宿祢島である。
山頂の山名板には象山、道標では「米田山は先」とある。1960年頃、毎秋に鷹の渡り柱を見上げたのは米田山ではなく象山であったのか、初めて知った。
今回は米田山をあきらめて極楽寺登山口に下る。テープに従って急な谷筋の踏み跡を辿る。赤鳥居下の道路についた。車道を西に歩いて浅野水軍建立の熊野新宮速玉大社ゆかり籠怒神社跡を見る。極楽寺について先祖の墓に香を手向けることができた。
極楽寺から三原駅まで10分、途中には横山大観愛飲の酔心山根酒造もある。なお三原城天守台は三原駅コンコース内の入り口から1分もかからずに登ることができる。
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