私の故郷の和歌山県有田市宮原町にある岩室山(標高274m)の山頂には紀伊最古の城の一つと言われている岩室城址があります。
子供のころはお城の話をよく聞かされた記憶があり、それは「岩稜の上にある天然の要害の城であったが、敵に攻められたとき筍の皮を敷き詰めて敵を防いだ。しかし、それがあだとなり敵に火を放たれ城は焼け落ちてしまった。」と云うものです。
それを裏付ける証拠として、岩山の直下にあった畑からは素焼きの食器や瓦の破片が掘り出され、子供ながらに宝探しの気分になったものです。
現在は、地域の愛郷会の方が道標を立て、山頂の城址の整備をしてくれています。
また、岩山の山頂付近の岩棚で徳本上人が1000日修行をした跡があり、像が祭られています。
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