氏 名
西ヶ谷 勝也
 所 属
東燃清水OB会
 掲 載 日
平成27年05月16日
表 題

 深沢保幸さんに人命救助で感謝状

本   文 

 4月22日朝、購読の地方紙を開けると、ホッとなニュース「当OB会の深沢保幸さんが人命救助で静岡市消防局から感謝状を授与された」と言う記事が飛び込んできました。

 早速本人に連絡を取り、詳細を知らせてほしいと依頼したところ、折り返し所属するシニアサッカーでの活動と合わせ、人命救助の一部始終を文書としてまとめて下さいました。

                       
 ~深沢さんの貴重な体験談として、その顛末記を以下に貼り付けて紹介します。~
 
 私は、入社時から始めたサッカーですが、現在もサッカー好きな地元の仲間と年間を通して楽しんでいます。静岡市清水区は、社会人のリーグは勿論、育成会(小学生の親リーグと、そのOBリーグ)がナイターで、シニア(50才以上・60才以上・70才以上)の各リーグは土、日の昼間に開催されていて、70才になると銀色のパンツが送られます。

 私は現在、育成会(40才以上)とシニア(50才以上・60才以上)に所属していて、年間40試合前後あり、好きなゴルフとの日程調整に苦労しつつ頑張っています。 そんなシニアサッカーリーグ(50才以上)の昨年度終盤、1月25日午後、試合中の後半でした。相手チームのベンチにいた62才の方(Aさん)が突然倒れたのを線審の方が気付き、試合を中断させました。駆けつけたところAさんは、いびきをかいた状態で地面にうつ伏せに倒れておりました。私は、これは心臓系疾患ではないかと考え、頸動脈の所に手を当てて脈を診ようとしましたが脈は感じられなかったことを覚えています。

 誰が言うともなく「救急車を」また「AEDはあるかな?」と言い出し、119番通報する人、「AED」を探しに行く人と数人が手分けして動き、私は、他の2,3人と心臓マッサージをしていました。試合会場が小学校だった為、幸い「AED」が常備されおり、間もなく「AED」が到着しました。早速「AED」を装着し、みんなで音声案内に従って操作していくと1回だけでしたがしっかり作動しました。「AED」が実際に人に作動したのを経験したのは初めてで、今まで何回か受講した救命救急訓練とまったく同じでした。

 そうこうしているうちに救急車が到着しAさんを無事救急隊に引き渡す事が出来ました。Aさんは「心筋梗塞」だったとのことで、その後無事蘇生し、手術されて1週間くらい入院され、何と、先日見かけた時にはもうサッカーをやっていました。私達がやった心臓マッサージにより脳へのダメージが殆ど無かったと後で聞き「よかったな!」と思いました。

 私も、会社や地元自治会で「AEDを含めた救急救命講習」を何回か受講しましたが、現体験となったのは初めてです。サッカーの試合中ということで大勢の人がいたことと、訓練を受けているという自信から,案外落ち着いて対応できたのだと思いました。人の命の重さと、訓練の大切さを改めて痛感した大変貴重な体験でした。

 この人命救助行為により私を含めた6名が、4月20日静岡市消防局から栄えある感謝状を頂きました。


写真説明
 写真1.消防局長と受賞者(左から3人目が深沢さん)
 写真2.受賞する深沢さん
 写真3.新聞記事の切り抜き

以上 

       
 
写真1
 
写真2
 
写真3
 
             
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