私の手入れ不足のためみかんの木が1本、また1本と枯れていった自宅と地続きの畑で、今から5、6年前、家内と二人でガーデン作りを始めました。最初は特に庭への構想などは持ち合わせていませんでしたが、近くの知人宅の庭を見せてもらったり、遠くは信州・北海道の庭を巡ったりしている間に次第にガーデン作りの面白さにのめり込み、とうとう「オープンガーデンわかやま」の会員にまでなってしまいました。
私たちのガーデン作りは完全な分業体制で行います。家内は花を選び、場所を決めてそれを植え、そしてその成長を管理するといったガーデニングのメイン業務を受け持ちます。私は家内の指示に従って行う草取り、水遣り、消毒、施肥などの定例作業から、挙句はレンガ敷きやパーゴラ、壁泉、木製小屋といったフォーカルポイントの製作に至るまで、家内にはきつい力仕事を担当しています。
今でも美味しいみかんを実らせる生き残ったみかんの木をシンボルツリーと定め、「安らぎを感じる手作りガーデン」をコンセプトにこの1年も手入れを惜しまなかった結果、今年で4回目の参加となった先日の「オープンガーデンわかやま」では、我がガーデンにも多方面から大勢の方々がお越しくださいました。これからもプロの手によるスマートガーデンではなく、泥臭くても心のこもったプリティーガーデン作りを楽しみたいと思っています。
以下に、バラを中心とした満開の花々と壁泉や木製小屋などのフォーカルポイントを写真にてご紹介します。
(本文中の用語説明)
パーゴラ : バラ・ツタ・フジなどを絡ませる、木や竹などで作った棚。
壁泉(へきせん) : 噴水の一種。建築物の壁面につけた彫刻などの口から水を
吹き出すように仕掛けたもの。
フォーカルポイント:庭の中で最も目を引く場所。シンボルツリーを植えたり、
さまざまの装飾品を置いてポイントにすることが多い。
以上