高度経済成長期の時流に乗って、幸運にも東亜燃料工業に入社できたのは昭和37年でした。爾来53年の年月を重ね、先日の本社OB会で喜寿のお祝いをいただきました。感慨もひとしおです。
今日の元気の源は、東燃で長年にわたり様々な面で支えていただいた皆様方のお陰で培われたものと、深く感謝しております。
最初に赴任した清水工場で目にしたのは、東京オリンピック開催を控えて急ピッチで進む東海道新幹線の追い込み工事でした。最終段階で繰り返された走行試験。超高速で走り抜ける列車の雄姿があっという間に視界から消える光景を眺めて、日本の技術力の高さをひしひしと感じたものです。
東燃に於いても工場拡張の勢いは活発で、各地への出向を含めて東燃時代のおよそ半分が建設工事に携わった期間となりました。様々な難題に遭遇することもしばしば。しかし、それらを克服して迎えた工事完成時の喜びと感動が次のステップへの原動力となりました。
入会して以来17年になるOB会は、大勢の方との再会を楽しむ貴重な場となっていますが、やはり地域での仲間づくりも大切です。
幸い地域には、高齢者による町づくりや友達づくりを支援するために行政が設立した「市民カレッジ」があり、退職後にここで学んで多くの仲間ができました。仲間と様々なグループ活動に参加し、福祉施設訪問等で地域の人たちとの交流を深めています。更に最近、町内の自治会活動に参加し、いろんな年代の人たちと共に活動することの楽しさを味わっています。
過日のOB会で「老人は外に出て多くの人たちと接触しよう」との杉山会長のメッセージがありました。地域での活動を通じて多くの人と交流を深めようとの思いと重なり、ありがたく受け止めました。
以上