私は去る3月27日に77歳の誕生日を迎えました。丁度3月27日から30日にかけて催された観世能楽堂(松濤)の「さよなら公演」を観るために上京したので、上野池之端に住む娘一家と一緒に、「喜寿の祝い」の真似事をしただけでした。
ところが、4月初旬事務局からOB会での乾杯の音頭を依頼されて、のんびりムードが緊張ムードに一転しました。過去の例では皆様立派なご挨拶をされていたけれども自分には無理。そこで、観世流の謡曲「高砂」の一節「四海波」を祝言として謡って切抜けることに決めました。
当日はお祝いを頂き、記念写真も撮っていただき感謝の極みでした。その後乾杯の音頭を無事に終えることができ、大安堵でした。
懇親会の後はS37年入社の同期会にも参加。その夜、慌ただしく夜行バスで帰宅。再び砥部の田舎生活に戻りました。そこに「喜寿を迎えて」の題でHPへの投稿依頼でした。
喜寿と言っても、特段の感懐、新たな心構え等はありません。これまで何とか平穏無事に過ごし、子供(2人)や孫たち(6人)も普通の人間に育ってくれていることに安心し、感謝をするくらいです。
これまでと同様に、糖尿病と上手に付合いながら、年に数回上京し、野村四郎先生の稽古を受け、家では数人のお弟子さんの稽古をするという、謡曲を軸とした生活を楽しみたいと思っています。家内は家内で茶の湯を楽しんでいますが、夫婦仲良く、適度の運動、外出・小旅行、読書など、長閑な田舎暮らしを続ける心算です。
とは言え、好奇心を失わず、脳細胞への刺激を欠かさないためにも、努めて色々な方々とお付合いを願いたいと考えています。
添付写真
写真1:満々と灌漑用水を溜めた「通谷池(とおりたにいけ)」(全国ため池百選;農水省)。
私の日々の散歩道。
写真2:我家の庭。
写真3:謡の稽古。
以上