今秋開かれる「紀の国わかやま国体」で、和歌山市内の競技に参加する全国の選手や監督に、手作り記念品としてプレゼントする、「紀州てまり」をモチーフにした手まり約9.000個を、市内高校生、婦人会や公民館活動など市民約1600人の奉仕活動で制作されました。
制作にはJR和歌山駅近くの商店街で、手づくりの「てまり教室」を開く、宮脇俊美さんがボランティアで指導され、直径4cmの白綿芯に5色の刺繍糸を何層も重ねてゆき、ひと針ひと針丁寧にかがり縫いされたもので、制作者の皆様のおもてなしの心が詰まった手まりは、選手や監督達の、良い記念品になると思います。
紀州てまりの起源は、その昔和歌山城のお姫様の遊具として作られ、女官たちが美しさを競って製作する中で発達し、その後庶民にも普及しました。特徴は温暖な風土がもたらす、色彩の豊かさと明るさにあります。
大きさは、テニスボール大からバレーボール大まであり、現在ではその丸い形から家庭円満・子や孫の出生祝い・婚約・結婚の記念プレゼントや趣味で蒐集する人達のために作り続けられて来ました。なお45年前の和歌山国体でも、選手の皆さん達にプレゼントされ、手作り手まりは大好評だったそうです。
(写真説明)
写真1 国体記念にプレゼントされる「手作りてまり」
写真2 同上のパッケージ、箱詰め
写真3 色彩豊かな「手作りてまり」の数々
(注):「手作りてまり」の写真を当HPへ掲載するにあたり、
宮脇俊美さんの協力をいただきました。
以上