氏 名
 星野 利夫
 所 属
東燃総研OB会
 掲 載 日
平成27年08月24日
表 題

 東日本大震災被災地の状況

本   文 

  東日本大震災発生から4年半が経とうとしているが、被災地(石巻市、女川町、気仙沼市、陸前高田市)の復興状況を視てきた。

女川町
  今年3月に女川駅を中心とした新しい町が完成し、「まちびらき」の行事が終わっていた。場所を高台に移して新設された近代的な「JR女川駅」には「女川温泉ゆぽっぽ」が再び併設されており、外には足湯も造られていた。 しかし、被災する半年前に訪れて観ていた街の建物は全くなく、見えるのは造成地のみだった。
元の運動公園(駅より少し高台)内には災害公営住宅200戸の建設が終了しており、新しい生活も既に始まっていた。復興はテンポは遅いが、着実に進んでいる様に見えた。

陸前高田市
  高さ15mの津波に襲われた陸前高田市。 高田松原海岸には約7万本の松林が植えられていたが全滅し、何もなかった。残っていたのは奇跡の「一本松」のレプリカのみで、辺りは更地だった。
  この更地に現在2本の防潮堤の建設が、巨大ベルトコンベヤーを使って進められている。第1の防潮堤は海岸線側に高さ3mのもの、第2防潮堤は山側に高さ12.5mのものだ。この2本の防潮堤の間(約100m)に松林が再現されるとのこと。

 その他、石巻市、気仙沼市の被災地も中心地を外れると、まだやっと更地になった状況で、復興の遅れが感じられた。東京オリンピック開催の準備に人手を取られ、復興工事が遅れているとの被災者の声も聞かれた。

写真①:新設なったJR「女川駅」
写真②:造成中の女川町の遠景
写真③:陸前高田市の「奇跡の一本松」レプリカ
写真④:防潮堤建設用の土運搬用巨大ベルトコンベヤー(陸前高田市)

以上 

     
 
写真①
 
写真②
 
         
     
 
写真③
 
写真④
 
         
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