和歌山県スポーツ振興財団主催の「紅葉を楽しむ伯母子岳登山ツアー」同行者37名の1員として参加し、関西では数少ない“日本200名山”の1つで、優美な山容を誇る奥高野の「伯母子岳」(奈良県野迫川村、標高:1344m)に、登山して来ました。
10月29日夜明け前にJR和歌山駅東口を出発、途中「ごまさんスカイタワー」で休憩し、9時前に林道奥千丈線の登山口に到着、3班に分かれて出発しました。両側が落葉で明るいブナ林の尾根道はアップダウンが多く、落ち葉の絨毯の下には小石が多くて滑りやすいので、注意しながら登山道を50分ほど歩くと、「口千丈山」に着きました。鞍部を下って登り返し、焼山の「太尾の頭」を踏み越えると、登山道は再びブナ、ミズナラ等の林へと入り、分岐を右に選び展望の良い「牛首の峰」へ着きました。
ここからは尾根伝いに広大なモミ、ツガ等の樹林の山道を経て、コース最大のガレ場をやり過ごし、伯母子岳下の「深タワ」に着きました。コース全体に今年の紅葉は平年より1週間~10日早く、登山道のブナ、ミズナラ等の黄葉や朴葉は落葉し、辛うじて山楓や山紅葉等の紅色系が若干残っている程度で期待外れでした。最後に雑木とカヤトの多く急峻で細い登山道を喘ぎながら登り、正午前に「伯母子岳」頂上に到着しました。
奥高野随一の展望を誇る頂上からは360°遮るものが無い大展望で、西から北に奥高野の山々、東に波打つ大峰山脈の釈迦が岳、南に果無山脈の山々が紫雲に霞み、見渡す限り山また山ばかりです。昼食をとり名残が尽きない山頂を辞し、西稜の急な斜面を下り、再び「深タワ」で遊歩林道に合流、往路を折り返して登山口に着きました。山は真冬並みに寒かったが、爽やかな秋空の下、快適な登山が終わり19時頃無事和歌山駅に帰着しました。