私のふるさと信州諏訪で、七年(申年・寅年)に一度行われる”御柱祭” (以下御柱)について紹介します。
今年、信州は「真田丸」で注目されていますが、もう一つ大きな祭事”御柱”があります。御柱は諏訪大社と諏訪地域の三市、二町、一村の住民・氏子が総参加で行われるこの地域最大の行事です。
諏訪大社は諏訪湖を中心に南北四宮{上社(本宮、前宮)、下社(春宮、秋宮)}からなる神社で、創建は遥か神話の時代まで遡り、全国一万余ある諏訪神社の総本社です。狩猟の神とされ、また武士の時代には軍神として信仰も多く厚い崇敬を受けていました。
御柱はおよそ十七メートルの高さを誇る樅の巨木を山から切り出し、山から里そして四社まで人だけで曳いて各社殿の四隅に建て、お宮では御宝殿の新築と合わせて御柱祭になります。
御柱は縄文文化の地で神話の時代から受け継がれている原始的な祭りだと思います。地域の人と人の”繋がりや絆”を実感する祭で、祭が近づくにつれ諏訪の氏子や諏訪出身者は、胸躍り血が騒ぐのを感じます。
私と御柱の係わりは、生まれ育った家が上社の御柱街道に面していて、山出しクライマックスの”木落し”のすぐ近くにあり、子供のころから氏子として、また清水に住んでからも祭を楽しみに帰省して参加しました。今年の御柱は久しぶりの参加になりますが、祭の熱気や地元愛に繋がることを今から楽しみにしています。また諏訪出身の東燃OBの何人かの方の御柱参加を聞いています。
最近の観光バスツアーの広告にも御柱を目的とした企画も載っており、テレビ放映も目にしました。興味を持たれこの春の行楽予定の参考になれば幸いです。
諏訪大社御柱祭の日程
上社 山出し(木落し、川越し) 4月 2日(土)~ 4日(月)
里曳き(建御柱) 5月 3日(火)~ 5日(木)
下社 山出し(木落し) 4月 8日(金)~10日(日)
里曳き(建御柱) 5月14日(土)~16日(月)
写真は、“「信州諏訪 おんばしら 御柱祭」諏訪大社式年造営御柱大祭(平成28丙申年)”パンフレットのものです。使用は、諏訪地方観光連盟 御柱祭観光情報センター の許可を得ています。御柱祭の詳しい情報は、www.onbashira.jp で見ることができます。
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