何とか「周りに迷惑をかけない一日を過ごしたい」との思いで5月、恒例の清水OB会バス旅行に参加した。行く先は、世界遺産韮山反射炉、下田了仙寺、松崎岩科学校、入江長八美術館を見学、駿河湾フェリーで帰清のコース。
日頃庭いじりが常となっているため、バスの窓からの眺めや新緑の風景に見とれ、山の樹木や道沿いの庭木の風情に自宅の庭木や鉢物を想い、比較しながら進む。私にはこれが旅の一番の楽しみであり面白味でもある。年と共にこうなるのかとしみじみ思う。世間話もそこそこウワの空だ。
今回の旅の自分なりのメインは、コテ絵の長八美術館だ。韮山反射炉ガイドの軽妙な説明を聞きながらも目は、周りの樹木や池のたたずまいに集中、杉やモミジの大樹に見とれる。
岩科学校周辺の樹木にも見るものが多い。赤松の古木の見事な枝ぶりに見とれ、どっしりとした幹の古色蒼然とした紅色に年輪を感じる。
長八美術館、長八さんの「コテ絵」による風景画を天眼鏡で覗き、その繊細さに「こんなことが出来たのか」と巨人の魅力に感動。ここは一見の価値あり。
バスは伊豆堂ヶ島を経て、伊豆西海岸を一路土肥港へ、緑濃い沿道の景色が海の青さに映えて美しい。
駿河湾フェリーは波をけ立てて県道223(富士山)号を進む、西伊豆海岸の風景は曇天でイマイチ、富士山は見えず残念。清水港に着く頃にようやく雲が取れ港の「キリン」やかって我々の関わった油槽群、原油桟橋、そして近代的なLNGタンクが遠望され時代の流れを感じる。
最後になるが、今年は、3月のOB会総会で栄えある米寿のお祝いを頂き感激、改めて心から御礼申しあげます。今後も健康でいる有難さを感謝しつつ、東燃OB会の今後の益々の発展を祈って旅行記とします。
以上