この度、第46回東燃本社OB会総会において、米寿のお祝いを頂き厚く御礼申し上げます。私は東燃本社に昭和24年3月28日から昭和61年6月1日までの38年間働かせて頂き、本当に仕合せであったといつも感謝しております。仕事は英文タイプ6年、テレタイプ13年、外からの西入口受付係1年、技術部18年でした。以下は私の拙い昔話ですがご一読頂ければと書き添えましたので何卒お許し下さいます様、お願い申し上げます。
昭和24年3月私が21歳の時、英文タイプの資格を得、履歴書を添えて神田の職業紹介所に行き、これで働けると単純に思っておりました。紹介所の職員さんはノートを出して見ておりましたが「今、募集があるのは5年以上の経験者ばかりですからねぇ。1件だけ経験3年以上の所がありますが多分経験なしでは無理でしょう」とのことに私は一寸戸惑い、すぐに返事が出来ませんでした。
職員さんが「駄目かも知れませんが、3年のところに行って見ますか」と言って下さり、「はい私行くだけでもお願いしたいです」と書類を作って頂き、高島屋横の東燃を尋ねる事が出来ました。人事課長の佐々木正様にお目に掛かり種々質疑・応答の後、タイプ1台が運ばれてきて「これを3部作って下さい」と手紙文を渡されました。いつの間にか社員4名の方々がタイプの周りに来られて私はビックリ、「これはもう駄目になると」と諦めの気持ちでタイプを打ちました。
そして佐々木様に「よく調べておきますから、昼食を済ませてまた午後に来て下さい。身体検査に行ってもらうかどうかは判りませんが」との事で午後また伺いました。身体検査もことなく済み翌日から入社が早急に決まり、私は夢を見ている様な嬉しさでお礼もよく申せませんでした。
爾来「与えられた仕事は何でも一生懸命にする」を自分のモットーとして、皆様に助けて頂いて参りました。今その日々を懐かしみ、更に東燃本社OB会の米寿のお祝いに出席が叶いましたことに、東燃OB会の益々のご発展をお祈りしつつ心から御礼申し上げます。深謝。
写真説明
写真-1 昭和61年5月30日退職(58歳)、技術部にて
写真-2 先の総会にて上村さん、梶本さんと
以上