暮れの23日、郷里鹿児島から夕刻成田へ帰ってきました。当日、前線の影響で九州から東海までぶあつい雲に覆われていました。そのため、鹿児島空港出発時から窓の外は全く見えず、いつもは1万メートル強の高度を飛びますが、この日はそれより高いところを、且ついつもは紀伊半島上空をかすめて飛ぶのですが、それよりかなり南を飛んでいました。
「これより成田空港着陸に向けて、高度を下げて参ります」との機内アナウンスが流れ、ならば富士山が見えるだろうと外をみると、かなり遠く雲のうえに富士山頂がみえました。房総沖をかなり大回りして着陸するなと思い、いつもと違う景色が見られることを期待してデジカメを用意しました。
北上するにつれ、雲が分厚くなりましたが、高度が下がり、雲の層を通過した勝浦沖くらいから、雲の下に夕日が望めました。初めのうちは、海上に照り反る夕日を楽しんでいましたが、九十九里を横切るとき、金色に踊る波頭が見えました。
この日風が強かったので、打ち寄せる波も強く高く、一方上空を雲に覆われていたので、横から差し込む夕日が一部雲に反射して、そのために上空からでも金色に踊る波頭が見られたのだろうと勝手に思った次第でした。眼福のひとときでした。
写真①:房総半島野島崎沖
写真②:夕日を映す九十九里沖
写真③:金色に踊る九十九里
写真④:雲の下から見えた夕日
写真⑤:暮れ泥む成田空港
以上