龍勢祭は、埼玉県秩父市の椋(むく)神社で毎年10月に手作りロケットの「龍勢」を打ち上げるお祭で、埼玉県の無形民俗文化財に指定されています。
丸太で組んだ高さ約25mの櫓(発射台)から、長さ約18mの竹竿の先端に「火薬筒(ロケットのエンジン)」と、「背負い物」と呼ばれる落下傘や唐傘、花火などを沢山取り付けて発射し、上空で「背負い物」を展開させます。
龍生の打上げ時には、製作チームの紹介や意気込みなどの口上が唄われた後、「火薬筒」の導火線に点火。 櫓の周辺に白煙が漂い何時飛び出るか緊張する中、シューと云う大きな音を立てながら青空めがけて発射し、一瞬で200~300m上空に到達。 最高点付近で「背負い物」が四方八方に飛び出し、紅煙を出しながら大小の落下傘や唐傘などがゆっくり降下し、青空を舞っていました(龍勢は30本発射)。
龍勢の製作には、27流派があり作り方に高度な伝統技術が受け継がれているとの事です。
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