良く晴れた11月初旬の一日、孫たちと、三保真崎海岸に足を伸ばし、清水みなとに出入りする船を観察した。
漁船や貨物船が行き交い、プレジャーボートが浮かぶ海面を時折大型の船舶が入出港する景観は雄大で見事だ。
当日は午前、先に入港していた世界最大級の練習帆船「海王丸」が出港した。(写真1) 晴れ渡った青空に浮かぶ富士山をバックに白波の立つ海面を進む4本マストの帆船は実に優美で、まさに海の貴婦人と呼ぶにふさわしく一幅の絵となる。
海王丸は、やがてはるか沖合で大型コンテナ船と交差して波間に消えた。(写真2)
海王丸の姿が消えた沖合に姿を見せたのは、清水港~伊豆土肥港間を結ぶ駿河湾フェリー「富士号」だ。(写真3) この航路は通称“県道223(ふじさん)号”と呼ばれており、船は両港間を65分でつなぎ一日4往復する観光客に人気のフェリーである。
そして 間もなく、興津ふ頭に接岸していた超大型の客船が動きだした。バハマ船籍の「スーパースター・ヴァ-ゴ」だ。(全長268ḿ、75、338t、定員2,800人)(写真4) 船はバックの富士山を隠してしまうかの如き巨体を誇示するかのようにゆっくりと進む、その雄大な姿は高層ビルが聳え立つような景観である。 清水観光を終えて鹿児島に向かうとのこと、優雅な船旅の始まりだ。
静岡市では町の活性化に向けて、特に清水みなとへの客船の誘致に力を入れており今後も数多くの客船が寄港する計画があるそうで楽しみである。
写真 1.練習帆船「海王丸」
2.海王丸とコンテナ船の交差
3.駿河湾フェリー「富士号」
4.大型客船「スーパースター・ヴァーゴ」
以上