有田郡湯浅町には、昔からの木造建物が残っている街並みが保存されており、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。唯一街中の商店街を熊野古道が通っています。また、鎌倉時代に中国で修行した僧が伝えた「金山寺味噌」から生まれたのが日本の醤油始まりと言われており、「醤油発祥の地」としても有名です。
3月3日湯浅まちなみの会が主催する「第5回湯浅まちなみ ひなめぐり」を見てきました。色鮮やかな平安衣装をまとった装束姿の女性が、雅楽演奏者12名の調べに合わせて醬油の香りが漂う北町の重伝建屋地区や熊野古道を練り歩く風情は、青い空にコラボして見事でした。多数待ち受けるアマチュアカメラマンや大勢の観光客、家族連れで大いに賑わっていました。
その後は、太田久輔吟醸「まえぐら」で平安時代に完成された形がそのまま残されており、現存する音楽の中では世界で最も古い姿をとどめている雅楽を和歌山雅楽会による演奏と舞踏を見聞しました。天皇即位に用いられる「萬歳楽」の演奏項目もあり、会場に入り切れないほどの人が詰めかけ、庭からの見物人が出る程、盛況でした。
写真説明
写真① 平安時代の衣装を着た女性と雅楽演奏者のパレード風景
写真② 平安時代の衣装をまとった女性
写真③ 催しの責任者を務める和歌山OB守屋氏(撮影しているオレンジ服)
写員④ 雅楽の演奏会
写真⑤ 雅楽の演奏に合わせ演武する演武者
写真⑥ 古い建物が並ぶ北町の風景
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